活動予定

  
古利根川の自然ふれあい観察会 毎月第4日曜日
  古利根川の土手を歩きながら  四季折々の草や虫、木、鳥などを観察します。午前中のみ。    
古利根川の今昔
  古利根川の歴史と自然についての解説
ウィング・ハット春日部の親水広場・観察と管理 毎月第3日曜日
  春日部市の総合体育館ウィング・ハット春日部の親水広場は春日部の自然を再現したビオトープです。
  自然観察と草刈などの整備作業を行っています。
春日部散歩 または かすかべ・あるいて・いいとこ・みつけよ!
  不定期で春日部市内を歩いています。今日は、どんな生き物に出会えるでしょうか?
イベントは「自然ふれあい通信」で最新情報をチェック!
こちらからどうぞ  

 

古利根川の自然ふれあい観察会

 毎月第4日曜日
   藤塚橋集合  9時半  雨天中止
   参加費100円(保険料)

 古利根川の土手を観察をしながら、時にはゴミも拾って歩きます。
歩きやすい靴でお出かけ下さい。お持ちでしたら双眼鏡を。
               問い合わせ先 048-763-7610 三好

 

ウィングハット春日部の親水広場で自然を楽しみながら一緒に汗を流しませんか。

 

毎月第3日曜日。


   集 合: ウィングハット・春日部 親水広場入り口 (目印はキツネの黄色い旗)
   時 間: 9時  雨天中止
   参加費: 100円(保険料)

ウィングハット春日部にできた谷原親水広場は春日部に暮らす野生の生き物たちの憩いのビオトープです。昔からある春日部の自然を残しておく場所でもあります。
生き物を観察したりしながら、一緒に汗を流しませんか。草刈を中心とした作業です。


   

問い合わせ先 048-763-7610 三好

古利根川の今昔

人のために名前を変えた川

 古利根川は、春日部の街の中を流れています。

 この川は昔、「利根川」でした。江戸時代の初め、江戸の治水と北関東の開発の必要から大がかりな工事が行われ、利根川の流れはずっと東の方に移し変えられて、この川は「古利根川」になりました。
 そのおかげで、この地には街道ができ、宿場が栄え、そして今日の街の発展がもたらされました。

 古利根川は今も、地域に恵みをもたらしています。毎年春になれば、周辺の田んぼに用水を引くことができるように、下流の松伏(まつぶし)にある水門が閉められて、川は満々と水をたたえます。その水辺にはアシが茂り、夏鳥のオオヨシキリがやってきて歌い、カイツブリが子育てをします。まるで水郷のような情景です。
 秋、稲が実る頃になると、今度は水門が開けられ、川の水が一気に減ります。干潟が目だつようになった水辺には、冬鳥のカモ類やカモメ、サギなどがたくさん集まってきて、のんびり昼寝をしたり、餌をとったりする姿を見ることができます。色づいた樹々の下でクルミの実やドングリを拾うのも、この季節の楽しみのひとつです。

 こうして考えてみると、古利根川は人の“発展”という都合のために姿を変えられ、名前さえも変えられてしまった、誠に気の毒な川だといえます。それにもかかわらず、この川は今もおだやかな表情で、自然の恵みを私たちに与えてくれます。
 では、その古利根川に今、私たち市民は一体何をしているのでしょうか。堤防のかなりの部分は既に車道と化し、住宅地からは一見してそれとわかる生活排水が流れ込み、至るところにおびただしいゴミが散乱しています。

 春日部市内の古利根川では毎月一回、市民参加の自然観察会が行われています。
 この観察会では四季折々の草花、野鳥などを楽しみながら、参加者がボランテイアでゴミ拾いをします。身近にある自然の価値を見直し、人の悪行に対するせめてもの“罪ほろぼし”をするために・・・。

              (古利根川観察会担当 小沢 典夫)