2009年4月発行 支部長のつぶやき支部長 三好あき子
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「古利根川の自然ふれあい観察会」から小沢 典夫 2008年度、古利根川では毎月第4日曜の定例観察会を11回、その他の水鳥調査などを含めると計14回の行事を行いました。 4月27日 曇〜晴 16人(内ジュニア1人)水質:COD5ppm,DO5ppm,透視度50cm 5月25日 雨天中止 6月22日 曇〜雨 7人(内ジュニア0人)水質:COD欠測,DO4ppm,透視度50cm 7月27日 曇〜晴 21人(内ジュニア0人)水質:COD5ppm,DO7ppm,透視度45cm 8月24日 曇〜雨 8人(内ジュニア0人)水質:COD5ppm,DO5ppm,透視度50cm+ 9月28日 曇 24人(内ジュニア1人)水質:COD5ppm,DO6ppm透視度50cm+ 10月26日 曇 11人(内ジュニア1人)水質:測定せず 11月23日 晴 22人(内ジュニア0人)水質:COD5ppm,DO6ppm透視度50cm+ 12月28日 晴 17人(内ジュニア1人)水質:COD5ppm,DO7ppm透視度50cm+ 1月11日 晴 8人(内ジュニア0人)水質:測定せず 1月25日 晴 13人(内ジュニア1人)水質:透視度50cm+ 2月6日 晴 27人(内ジュニア1人) 水質:測定せず 2月22日 晴 24人(内ジュニア1人) 水質:COD5ppm,DO5ppm、透視度50cm+ 3月 8日 曇 50人(内ジュニア0人) 水質:測定せず 3月22日 曇 12人(内ジュニア1人)水質:COD5ppm,DO5ppm,透視度50cm+ なお、この度『古利根川の自然ガイド』という小冊子を刊行しました。これは1995年に始まった「古利根川の自然ふれあい観察会」の様子や四季の解説テーマを収録しています。1冊500円でお分けできますので、ご希望の方は観察会の際にお申し出ください。 追記:『古利根川の自然ガイド』は、サイサン県境保全基金の助成を受け、市内小中学校、図書館、公民館などへ寄贈しました。お近くの公民館、図書館などで、ご覧いただけます。(三好) |
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谷原親水広場とホタル土田 貴子 谷原親水広場(雨水調整池)でビオトープ管理作業のボランティアを続けている私達は、この広場がヘイケボタル(春日部にいるホタルの種類)の暮らす場所として適しているのではないかと考えました。ここには、大小の池と水路があり、水の中にはヘイケボタルの餌となるタニシ、モノアラガイガたくさんいます。除草剤や殺虫剤が散布される心配も無く、めりはりのある多様な草刈が可能です。 ホタルが幼虫の時期過ごす水の中、さなぎの時期を過ごす湿り気の保たれた土、卵を生み付ける水の上の草やコケ。水、土、植物が織り成す自然環境は、ホタルはもちろん他の生き物が生きていく上で欠くことのできない大切な要素です。誰もが大好きなホタルの観察を通し、身近な自然を見直すきっかけになればと思うのです。人間の心にやさしく語りかけるかすかな光が自然を守る大きな力になると信じています。 2006年と2007年に幼虫の放流を試み、成虫が確認されました。2008年には自生に至ったと推測される状態になりましたが、生息数を増やすため、幼虫を放流しました。今後はホタルが繁殖を続けられる環境を整えることに重点をおいて活動します。 ホタルは自生したか?両角 實 親水広場を散歩しているご夫婦から『1週間前からホタルを見ているよ』と聞いたのが昨年6月10日でした。さっそく、夜の観察をはじめると、思いもよらず、せせらぎの湧き出し口のある一番上流部あたりにホタルがいることが分かりました。もしかして、昨年からの幼虫が冬を越したのか、それとも自生したものかと内心ワクワクしながら目をこらしてホタルの光を探しました。さらに驚いたのは、法面よりも、歩道側の草むらで光っているものが多かったことで、観察初日は30分程で9匹を観察することができました。 観察を一人でしたこと、時刻も7時台〜10時頃までの間と一定していませんから、正確さに難点があることをお断りして観察結果を報告します。 ホタルの寿命は7〜10日位と聞いていたので出来る限り観察を続けようと、次の夜から毎日観察したため、ビール断ちが3ヶ月に及ぶことになってしまいました。 以下、観察記録です。 7月初め頃まで:毎晩観察に行くのが楽しみでしたが日を追って少なくなり、7月9日には1匹観察できただけで、探しまわっても見ることが難しくなりました。7月8日と10日に幼虫を下流部に放流するとの事で、観測数の記録を打ち切ることにしました。 |
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春日部・サンデー「いきものうきうき みんないきいき」のキャッチフレーズ、「日曜日は自然を見つけに出かけよう」をサブテーマに"春日部?サンデー"が開催されました。主催者は海DPの長本光さん、春日部支部は講師として協力しました。毎回大勢の方が参加され、自然と触れ合いました。また、支部にとってはイベント性の高い企画は初めてのことで、いい意味で勉強になりました。あらゆる意味で、大変有意義なイベントだったと考えています。 以下、主催の長本さんからの報告と、参加者山下さんの感想文です。 いきものいきいき みんなうきうき!?長本 光 @「水辺の生き物探し」 谷原親水広場(ウイング・ハット春日部) ・・・春日部の自然を再現した湿地ビオトープで、名札付けゲームや水中の生き物探しを行いました。魚の種類には驚きました。 A「里山ウォッチング」 西金野井雑木林 ・・・江戸川沿いに広がる雑木林で"里山ウォチング"を行いました。大きな木をマクロに調べて、落ち葉をミクロに観察して、雑木林の働きを考えました。 B「自然と歴史の探検隊」 中心市街地 ・・・粕壁宿の歴史を紐解きながら、身近な自然を深く掘り下げて観察しました。小雨の降る寒さの中でしたが、熱心な参加者に私達はとても温かな心持でした。 C「大落古利根川ツアー」 川久保公園 ・・・春日部市を象徴する大落古利根川の歴史と文化を、歩きながら感じる催しでした。野鳥の数は少なめでしたが、カワセミのホバリングは実に見事でした。 このイベントで出来上がったものは谷原親水広場と川久保公園の看板と樹名札、里山雑木林を紹介する素敵な紙芝居、そして!地元の自然を再発見して下さった皆さんの温かい心です。
春日部サンデーに参加して山下久子(春日部市) 昨年12月、春日部サンデー第3回「自然と歴史の探検隊」の街歩きに参加しました。普段なにげなく通り過ぎているところが謂れのあるところだったり、こんな所にこんなものがと驚く発見があったりと、春日部に越してきてから20年近くなるのに知らないことがたくさんあって、なんだかどんどん楽しくなってきました。文化会館の周りにあんなにたくさんの木が植えてあるとは。季節ごとにまた見てまわろうと、今年の計画にゲットです。 1月には、第4回「大落古利根川ツアー」で、水鳥や樹木の観察も。川に浮かぶかもたちの色彩のすばらしさ!ユリカモメって結構大きいし、カワセミまで見た。じっくりと観察するということがなかったので、とても新鮮でおもしろい。川久保公園では、寒い中、生き物案内板のためのイラスト描き。これでいいのか?と思っていたのに、夫の絵ともども、案内板に載せていただいて感激です。 家の周りにも、メジロ、ヒヨドリ、シメ、シジュウカラ等が時々訪れ、そっと眺めています。そうそう、ゴイサギの子どもがいてびっくりしたことも。 これからも、自然の中に身を置いてゆったりと過ごしたいと思います。 |
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自然が一番青柳 雅子 谷原の親水広場を初めて訪れ作業に参加したとき、そこがこんなにも手を加えられている場所とは思わなかった。一見ただの茫茫と生えているアシもオオヨシキリという生物が息づくための場所であり、わざと茫茫に生やしているということや、草などもただ全部刈り取るのではなく、元来そこにいる生物を生存させるために刈るところを決めているのだと知った。そんなことを知らなければ、草をはやしたままにせず、見た目のきれいな花でも植えたらいいという意見に賛成したいたかもしれない。しかしそれは在来種をなくしてしまうことにつながり、自然にはよくないということを知った。ただやみくもに花を植えればいいというわけではない。外来種の花を植えることは生態系を狂わすことになるのである。 自然を残すには、一人一人の正しい知識と理解、そして協力が必要なのだと思った。知る事に意義があり、参加する事にもっと意義があるのではと思った。そんな事を踏まえて、私も協力していこうと思う。 |
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お友達尋ねて三千里土田 貴子 第四子は男の子だ。1歳2ヶ月で歩き始めた。公園デビュー、お友達づくり。ため息が出る。息子がデビューを待ち望んでいたとしても、私は勘弁して欲しいのだ。 春日部散歩に参加して須田恵子(幸手市) 春日部散歩ではいつも感心することがあります。それは地図のコピーを用意し、歩いたルートを朱書きしていること、樹木、野草、鳥、虫などを、区域を分け記録していること、リーダーの三好さんはもとより、他の会員たちも知識が豊富であることなどです。そのどれもが私にはない分野です。皆と一緒に歩くと説明から知識を得、おしゃべりから学び、とても楽しく勉強になります。この知識が私に蓄積されないのはなぜかしら?! |
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春日部支部の
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ごめんね、かもさんたち土田 ひかり(10さい) 私は自然観察が大好きです。今年見られたいろいろな生き物の中から、特に心に残っていることを紹介します。*ヤモリ!! 私の家の庭には、時々ヤモリがいることがありました。でも、すぐすき間に逃げ込んでしまうので、じっくり観察することができませんでした。 ある日、お兄ちゃんがサッとアミを振り下ろし、捕まえてくれました。飼育ケースにいれて観察しました。初めてゆっくり観察するヤモリは、どこもかしこも、変わっているところだらけでした。目はとても迫力があり、動きがとてもすばやかったです。指が5本に分かれていて、裏にはたくさんのギザギザがついていました。すばやくいろんな所にのぼったり出来るのはギザギザが吸盤の役目をしているからだとわかりました。 デジタルカメラで何枚も何枚も、写真を撮りました。大半はピントが合っていませんでしたが、2枚だけとてもすごい写真が撮れました。そのあと、庭ににがしました。 *ラブラブキジバト 田んぼ道で思ったこと柳澤 一重 ほんはほんとうは だがもうほんにされてしまった 私の今の家は谷原である。このあたりが区画整理されて市街化地域になったのはもう30年ばかり前になる。ここは江戸時代に新田開発された谷原新田とよばれているところである。その開発の苦難の歴史をとどめる三郎塚と碑が道路脇に残されている。私はほんのちょっと前までは田んぼだったことも忘れ、ましてやここを開いた苦労など何も思わずに、田んぼをつぶして家を建て平和にのほほんと暮らしている。
事件は現場でおきていた(4)輪島正 事件と言ってもいわゆる警察沙汰や交通事故などではない。自然観察に出掛けて時に、私自身が出会った驚きや感動の事である。 魚はどこから 小学校の課外授業で庄和総合公園の中で自然観察をする事になった。公園の池にどんな魚がいるのか子供達に見せたいと思い、観察会の当日池に流れ込む水路の一角にトラップ(わな)を仕掛けたら、体長3〜4センチの小魚が数匹かかった。魚の事などあまり良く知らない我々にも思いつくメジャーな名前の魚ではなく、いわゆる雑魚である。川遊びに慣れていない子供たちはあまり興味を示さなかったが、これらの魚が何処から来たのか、疑問が残った。 |
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★平成20年度活動報告★
T 自然のすばらしさと大切さを伝える活動 U 自然を守り、育てる活動 V そのほかの活動 |